この記事では、飲食店でパワハラに合っている人に向けて、今とるべき行動についてお伝えします。
結論から言うと、パワハラを受けている状況はよくありません、今すぐにでも退職すべきです。
このまま我慢していると、飲食店は勤務時間が長いく閉鎖的なので、パワハラがどんどんひどくなっていき、あなた自身が逃げ場所がなくなりボロボロになる可能性が高いです。
この記事を読めば、今あなたが取るべき行動が分かり、あなたがこれ以上傷つくことなく新しい道に進むことができますので、ぜひ参考にしてください。
なお、こちらの記事では、『飲食業で働く方向けの転職サイトの特集』をご紹介していますので、またお時間があればチェックしてみてください。
飲食店でのパワハラで辞めたいと思ったら今すぐやるべき3つのこと
飲食店で勤務していてパワハラで辞めたいと思ったら、すぐにでも辞めるべきです。
退職や転職は、安易な気持ちで行ってはいけないと言いますが、パワハラとなると別です。
パワハラは犯罪と一緒だからです。
「職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」をパワハラと定義しています。
引用:厚生労働省
これからお伝えするのは、退職前にあなたをパワハラから守る一時的な解決方法をお伝えします。
上司のパワハラがなくなるといった根本的な解決ではありませんので、退職準備も進められるようにしておいてください。
①:周囲に助けを求める
パワハラを受けているときはどうしても精神的に追い詰められ孤独になりがちです。
まずは家族や周囲の人など相談できる味方を増やしましょう。
もしあなたと同じようにパワハラを受けている人がいれば声をかけるという方法もあります。
しかし、職場内でパワハラをする上司に情報が渡り、逆上されるおそれがあるため、社内の人に相談する時は注意が必要です。
もし心配な場合は、職場外の友人や家族に相談してみましょう。
SOSの声を上げることで、誰かが力になってくれるはずです。
もし、誰かに相談したいけど相談する人がいないという場合は、会社がある場所の労働局または労働基準監督署に相談する方法もあります。
労働局または労働基準監督署には、総合労働相談コーナーがあって、パワハラについて相談することができます。
直接相談する勇気がない場合は、電話でも相談することができるので、まずは悩みを打ち明けてみてください。
②:パワハラを受けている証拠を集めておく
パワハラを受けている事実を証明するために、客観的に被害を示すことのできる証拠を集めましょう。
退職後パワハラと認定された場合、通常待期期間が2か月間必要な失業保険も、待機期間なくすぐにもらえることができます。
証言のみだと主観が入ってしまう上に裏付けを取るのも難しいので、暴言など音声を記録可能な場合はボイスレコーダーで録音する、ラインの内容のスクショしておきましょう。
③:怪我や体調不良になっている場合は診断書をもらう
物を投げられて怪我をした、暴力を受けて怪我をした、精神的に不安定になって心身に不調が出ている場合には、病院に行ってパワハラを理由とした診断書を書いてもらっておきましょう。
診断書を書いてもらうということで、「パワハラの被害を受けた」と客観的な証拠になる可能性が高いです。
また、その後治療費を請求できる可能性もあるので、手間はかかりますがしっかりと診断書を作成してもらっておきましょう。
上司に仕返しするのはおすすめしません
パワハラをする上司に仕返しをしたいと思う人もいるかもしれません。
あなたが上司に仕返ししたい気持ちは痛いほど分かりますが、はっきり言っておすすめしません。
仕返しする方法はありますが、上司も同じように修業というパワハラを受けてきた経験があるので、並大抵の仕返しでは精神的に参って反省する可能性は低いです。
逆に、あなたが仕返しをすることで、パワハラがさらに激しくなることの方が可能性が高く、あなたへの心身的にダメージがさらに大きくなるだけです。
それでも仕返しをしたいと思ったら、辞めることが上司への最大の仕返しになります。
飲食店は人員不足で1人でも辞められてたら困る状況が続いているので、辞めることで上司が会社のトップからとがめられることも考えられます。
さっさと辞めて、次の道に進んだ方がいいです。
飲食店でパワハラがなくならない理由
パワハラは絶対に許される行為ではありませんが、飲食店でのパワハラはなくなる可能性は低く、最悪の場合はひどくなる可能性があります。
その理由を飲食業で働いてきた実体験を元にお伝えしますので、我慢して働くということはおすすめしません。
理由その①:パワハラではなく修業だと思っているから
まず、飲食店の指導は「修業の一環」と思っている人が多いということ。
たとえば、高温の油の近くでふざけているといった命に関わるようなことをしている場合は、業務として大声で注意されても仕方がないかもしれません。
しかし、実際は人格を否定するような言動や暴力でも、それはパワハラではなく修業だから許されている環境もあります。
理由その②:これからも狭い空間で働くという環境は変わらないから
飲食店のパワハラの原因の一つとして、狭い空間でずっと一緒ということがあります。
店の広さや厨房の広さはそれぞれですが、1日中狭い環境にいてずっと一緒に仕事をするのはどこも変わりありません。
狭い空間で外部との接触がなくなると、見えている世界や視野が狭くなっていき、目の前のことしか見えなくなります。
そうなると、自分の思い通りに動けない部下の行動が目についてしまい、指導が度を越えてパワハラ状態になってしまいます。
理由その③:飲食店は上司の価値観や伝統を引き継ぐ体質だから
飲食店は、店の味を引き継いでいく他にも、古い文化や伝統を大切にする一方、新しい考え方を受け入れることが出来ないことが多々あります。
それがパワハラ行為であっても、「うちの会社の指導方法は間違っていない、この指導をパワハラという今の時代がおかしい」と自分たちのことを、全く悪く思っていないので、パワハラがなくなることはありません。
また、親方や上司のやってきた伝統を受け継ぐのが大切だという考えを持っている人も多いので、自分たちが受けてきた暴言や暴力を間違っていると思わず、新人や部下にそのまま指導方法として真似するケースもあります。
飲食店は体育会系のような精神論で成りたっている組織が多いので、会社のトップの考えが変わらない限り、パワハラを止めることは難しいです。
理由その④:長時間勤務で疲れていてイライラして、判断能力がない環境だから
飲食店で働くほとんどの人が、朝から晩まで長時間働いていて、睡眠不足で体力的にも精神的にも疲れが取れず、毎日仕事に明け暮れています。
さらに、飲食業はどこも店も人手不足という状況なので、上司の思う通りに物事が進まないと、すぐイライラしたり、感情的に怒鳴ったり物が飛んできたりということが起きてしまいます。
本来ならば、指導する時には部下と向き合うことが大切ですが、飲食業界ではそういった指導方法を学んでいない人が多いのも事実。
頭ごなしに怒られても、言い訳することは許されず、威嚇や力で上司のいうことに従わせようという考えがあります。
退職するまでの流れ
上司さんに退職したいということを言い出しずらいとは思いますが、退職を決めたら、退職することを伝えることが必要になってきます。
退職の申し出を伝える時期は、民法上は「2週間前」となっていますが、板前の募集することも考えて1~2ヶ月前までには上司に、退職することを伝えましょう。
民法627条1項
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
引用:Wiki books
報告する時には「辞めたいと思っている」などではなく、はっきり「辞めます」と伝えることが大事です。
しかし飲食店は人手不足なので、何とかして退職を引き止めようとしてくることがありますので、退職の準備はしっかり行っていくことが大事です。
1.退職理由をしっかりと伝えられるように事前に準備する
上司にお店を辞める時と言った時に、ほとんどのケースで退職理由を聞かれます。
その場合、この場ではパワハラが原因と言うのは避けておきましょう。
というのも、人手不足なので何とか辞めさせるのを阻止するため、配置換えをする、あなたを守るなど言ってくる可能性が高いのですが、パワハラする上司にも伝わり、次は陰湿はパワハラに発展することも考えられます。
また、個人店の場合だと、パワハラしている本人に向かって直接言わないといけない状況になってしまいます。
自分を守るためにも、この時の退職理由は、「やりたいことが見つかった」などポジティブな理由にして、具体的な理由を聞かれた場合も答えられるように、質問の想定まで準備しておきましょう。
具体例
- 将来海外で仕事をしたいので、そのために英語を勉強したい
- 知り合いが地元で店を始めるので、地元に帰って手伝いたい
- ITに興味があって、その仕事にチャレンジしてみたいので学校に通いたい など
上司も「その理由なら仕方がない、頑張って」と、言って送り出してくれます。
もし、あなたが退職後に別の飲食店で働いていることバレたとしても、夢を叶えるための貯金のために働いているんだなと思われ、違和感もありません。
2.退職日を交渉する
退職の意思を伝え、上司が「わかった」と納得したら次に退職日を伝えましょう。
『〇月いっぱいで退職させてほしい』ということを、明確に伝えることが大事です。
もし退職希望日を伝えていなかったら、「忙しいからまた改めて話そう」「この繁忙期が終わるまでは手伝ってほしい」などと濁され、退職できずパワハラを我慢し続ける日々が続いてしまいます。
退職届を受け取ってくれない、人手不足でなかなか辞めさせてくれないという場合、対処方法について、別の記事で詳しく解説していますので、よかったら併せて確認してみてください。
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もし人手不足で退職拒否された時の対応方法まとめ【不安なく退職届を出したい方必見】
この記事では、退職したいけど人手不足で、退職拒否や引きとめにあうのが心配な方に向けて、スムーズに辞められる方法についてお伝えします。
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3.退職願を提出する
退職する日が決まったら、上司に「退職願」を提出します。
本来ならば退職願は、退職日が決まってから提出となりますが、上司に退職意思を伝えるときでも問題ないので、退職のことを伝える前にあらかじめ準備しておいて、状況を見ながら提出しましょう。
退職理由については、「一身上の都合」で問題ありません。
出来れば、退職願は手書きで書きましょう。
退職願 フォーマット
退職願
私事、
一身上の都合により、来る平成○○年○月○日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます。
令和○○年○月○日
寿司太郎 印
○○会社 代表取締役○○殿
退職届を書いたら、白色の封筒に入れて封をします。
封筒の表面には退職願と書き、封筒の裏面にはあなたの名前を書いたら完成です。
4.退職の準備をしながら最終出勤日まで働く
退職願を提出したら、あとは最後の出勤日まで精いっぱい働くだけです。
また退職にあたって、私物の整理、また寮に住んでいる人は引っ越しの準備なども行っていきます。
退職日までの勤務は、人手不足の中なのに退職するのかと周りからの風当りが強くなって、退職日までさらに辛い思いをするかもしれません。
中には周囲から『辞める本当の理由を教えて』と言われるかもしれません。
しかし、いくら聞かれても決して本当のことは答えてはいけません。
万が一本当のことを言ったら、上司の耳に入ってしまう可能性もあるのでくれぐれも気を付けてください。
バックレだけはやめておこう
退職の日まで耐えられるか不安で怖い場合、このままバックレたいという気持ちになるかもしれませんが、バックレることだけは避けましょう。
あなたが急に退職して仕事を放棄したことにより、会社の売上などに影響が出てしまった場合は、損害賠償に発展してしまう可能性があります。
また、バックレることで、あなたの身に何かが起こったと思い、会社にはあなたを預かっている責任があることから、自宅や寮に来たり、警察に捜索願を出したり、家族に連絡したりということにも発展してしまいます。
あなたを守るため、また周囲にも迷惑をかけないためにも、手続きに則って退職手続きを進めるようにしましょう。
もし、退職の手続きの流れを読んでみて、退職が分かった以降の勤務が怖いという場合は、労働組合が運営する『退職代行サービス』を使ってご自身の身を守るという方法があります。
あなたを今すぐ守れる方法
パワハラは毎日受け続けていると、あなた自身が気付かないうちに、だんだんと日常生活を送れないほど心身が壊れていき、その後の生活もまともに遅れなくなってしまう人たちもたくさんいます。
大切なのは、あなたにまだ判断能力があるうちに退職することが大事です。
労働組合が運営する退職代行は、労働組合があなたの代わりに退職の手続きを全て行ってくれます。
最短でその日に退職手続きを全部してくれるので、精神的な苦痛をすることなくすぐに退職することができます。
退職代行は色々あるのですが、トラブルなく確実に退職した場合は、労働組合が運営している「ガーディアン」に相談することで、確実に辞めることができます。
- 明日から仕事に行かなくていい
- もうパワハラに耐える必要がない
- 明日から怖い上司の顔を見なくて済む
- 書面だけで辞められるので、嘘の退職理由を考える必要がない
- 自分で退職を言う必要がない
- 退職日までの風当り強い環境の苦痛に耐える必要がない
- 労働組合の退職代行なので、交渉権があり法律に則って退職をすることができる
電話かメールから相談をして、依頼が完了すれば、あとは会社との連絡はガーディアンが窓口となって退職手続きをしてくれます。
あなた自身が会社と対応する必要はなく、直接あなたに連絡しないように交渉もしてくれるので、恐れる必要もないので安心してくださいね。
電話やLINEで相談を受け付けているので、まずは連絡して相談するところから始めましょう。
パワハラのない職場で働きたい人は飲食業以外も視野にいれた方がいい
もし、あなたが入社1年未満で退職する場合は、退職後に失業手当をもらうことができないので、生活のことを考えても、早めに転職活動を始めるのをおすすめします。
今の会社に勤めながら、転職活動をする方法としては、5つあります。
転職活動 | おすすめ度 | 特徴 |
転職サイトや求人雑誌を利用する | 大量の求人情報から自分に合った仕事が見つけるのに時間がかかる | |
ハローワークを利用する | 勤務時間にハローワークに行けないことが多い | |
企業のホームページから直接応募する | 自分の行きたい会社にピンポイントで挑戦できるけど、入社試験に受かるか微妙 | |
転職フェアやイベントに参加する | 面接を受ける前に会社の雰囲気を知ることができるけど、開催時間に勤務が重なることが多い | |
転職エージェントを利用する | 第二新卒枠でも就職活動ができる |
自分の力で見つける方法もありますが、確実に就職したくて、出来たら別の業界に就職したいという場合は、転職エージェントを利用するのが一番の近道です。
というのも、転職エージェントは、経歴が浅い方や第二新卒を対象とした転職エージェントがあり、未経験でも新しい職種にチャレンジできるのも大きな特徴です。
専属のキャリアアドバイバーが転職の相談にのってサポートしてくれるので、不安な気持ちも消し去ることができます。
- 転職相談にのってくれる
- あなたに合った仕事を紹介してくれる
- 履歴書の添削や面接対策を指導してくれる
- 面接日程を調整してくれる
- 給与交渉などをしてくれる
以下の転職エージェントは、第二新卒転職に強いので、登録しておくのをおすすめします。
転職エージェント | 特徴 |
ハタラクティブ | 応募者の経歴を問わない未経験求人が豊富でサポートが手厚い |
マイナビ | 20~30代の転職求人数が多い、若手のサポートが手厚い |
doda | 未経験でも他業種にチャレンジしやすい、転職サポート体制共に業界トップクラス |
転職をスムーズに進めるたり、転職エージェントとの相性もあるので、転職エージェントは、1つだけでなく複数の転職エージェントに登録する方がほとんどです。
学歴や自分に自信がない人は、ハタラクティブとマイナビ、転職をしっかりサポートしてほしいという方は、ハタラクティブとdodaに登録しておけば安心です。
パワハラを我慢するより、新しい道に進むのがあなたのため
パワハラは、決して許されることではありませんが、飲食業界ではいまだ『修業』という名のパワハラが行われている会社もあります。
「出来ないのは気合が足りないから」「怒られることに感謝しろ」などという精神論が通る業界なので、パワハラで苦しい思いをしていたら、退職代行サービスを利用してでも、新しい道に進むのがあなたのためです。
退職代行サービスの「ガーディアン」は、労働組合が運営していて、安心して任せることができます。
- 明日から仕事に行かなくていい
- もうパワハラに耐える必要がない
- 明日から怖い上司の顔を見なくて済む
- 書面だけで辞められるので、嘘の退職理由を考える必要がない
- 自分で退職を言う必要がない
- 退職日までの風当り強い環境の苦痛に耐える必要がない
- 労働組合の退職代行なので、交渉権があり法律に則って退職をすることができる
ガーディアンを使うと、電話かメールから相談をして、依頼が完了すれば、あとは会社との連絡はガーディアンが窓口となって退職手続きをしてくれます。
今まで毎日パワハラばかりで辛い思いをしてきたけど、ガーディアンに助けてもらうことでもう我慢の日々から解放され、新しい道に進むことができますよ。