この記事では、仕事を辞めたいけど収入がなくなるからなかなか辞められないという人に向けて、安心して辞めることができる方法についてお伝えします。
お金ももちろん大事ですが、次が決まらないからといって、無理して今の職場で働く続けると、あなた自身も家庭がある場合は家庭も壊れていく可能性が高くなります。
この記事を読めば、会社を辞めてサポートを受けながら次の道に進む一歩を踏み出せますよ。
Contents
仕事を辞めたいけど生きていけないから辞められないと心配な場合は、国などのサポートを受けよう
辞めた後の生活が不安な「衣食住」は支援を受けることもできます。
いざ、退職しても貯金もない、家賃が心配、仕事も決まっていないとなると不安ですよね。
そういって、店を辞めたくても辞められないという方もいると思いますが、退職後に住むところや生活費などのサポート制度がありますので、安心してくださいね。
次の職場が見つけて、辞めた方が安全ですが、一般財団法人 アジア太平洋研究所の調査によると、パートを希望する約34.5%の方が、条件に合う雇用が見つからないというデータがありました。
約3人に1人の方が自分が希望する条件とぴったりなパート先を見つけられないという状況なんです。
しかし、今の仕事を辞めたいのに、お金のためだけにこのまま仕事を続けていたら、あなた自身がさらに心身ともに疲れる可能性がありますし、仕事と家庭バランスが取れなくなってしまう可能性も高いです。
そうならないためにも、これからご紹介するサポートを活用して、出来るだけ早く退職した方がいいでしょう・
1.退職後の住まいのサポート体制
持ち家ではない場合は、家賃の問題も出てきます。
でも、その後の家賃が払えるかなど生活が不安な方は、ハローワークや、自治体から委託された支援機関に相談しましょう。
ハローワークは、仕事の紹介だけではなく住む場所が無くなってしまうという人に対しての支援もしてくれるんです。
市営団地や雇用促進住宅などを紹介してくれたり、就職活動をしながら家賃補助として「住居確保支援金」がもらえるという制度もあります。
特に「住居確保支援金」は、失業者が一定の条件を満たすこと、家賃相当額の一部や全部を支給してもらえる制度なので、まずは近くのハローワークや、自治体から委託された支援機関(自立相談支援機関)に相談しましょう。
>>全国のハローワークの連絡先はこちら
>>全国の自治体から委託された支援機関はこちら
2.辞めた後の生活費のサポート体制
離職票を受け取った後は、ハローワークでの求職手続きをして、失業保険を受け取るようにしましょう。
1年以上お店で働いていれば、失業保険がもらえるのですが、自己退職の場合は失業保険はすぐに受け取ることができないんです。
自己退職をした場合は、失業保険を受け取るまでに3か月間待たないといけないんです。
退職金がある人や貯金がある人は、待機期間は貯金を切り崩して生活する必要が出てきますが、手元にお金がない人は待期期間の生活も心配になってきます。
その場合は、国からお金を借りる「生活福祉資金貸付制度」という制度を利用するのもおすすめです。
「生活福祉資金貸付制度」銀行などからお金を借りられない人のために設けられた国の公的融資制度で、連帯保証人がいなくても、年1.5%という低金利で借り入れでき、返済の負担が軽減できるんです。
生活福祉資金貸付制度の申し込み窓口は、各市役所内にある『社会福祉協議会』となっていますが、ハローワークでも相談に乗ってもらえるので、まずはハローワークで相談してみましょう。
また、失業給付の手続きを行い、受給資格が決定した日から通算7日間の待期期間中以外で、1週間に20時間未満の勤務時間であれば、アルバイトをすることもできますよ。
3.辞めた後の転職についてのサポート体制
お店を辞めて転職先が見つかるか、もし転職しても同じような勤務環境だったらどうしようと不安な場合は、ハローワークの求人を探しながら、転職エージェントにも登録しておくのがおすすめです。
ハローワークで転職先を探す方法もあるのですが、膨大な求人票の数とハローワーク内のパソコンで探せる時間も制限がネックなんです。
しかも、膨大な求人票の中から、自分に合った職場が探し出せるかといったら難しいものがあります。
転職活動を失敗せずスムーズにしたい場合は、転職エージェントにも登録しておきましょう。
転職に成功している人は、いくつかの転職エージェントをかけもちしているケースがほとんどです。
未経験の業界への転職やサポート体制が安定している『duda』、転職経験者の大半が利用したことがあって、求人数が転職業界No. 1の『リクルートエージェント』に登録しておきましょう。
ちなみに、失業保険の待機期間2か月目以降に再就職が決まると、『再就職手当(ハローワーク就職祝い金)』がもらえる制度もあるんです。
ハローワークに行って失業保険の期間中に、転職先をしっかり決めて再就職手当ももらいたいという方は、転職エージェントを利用して確実に転職先を決めましょう。
退職すると決めた場合、退職日までの流れを確認しておきましょう
退職してもサポートがあるということで安心して辞めることができますが、退職するには手続きをしていく必要があります。
退職の流れについて解説しますので、ぜひチェックしてください。
1.退職を伝える時には中途半端な言い方は辞める
上司に退職を伝える時は、落ち着いた時間を選んで、出来たら一目につかない場所で伝えましょう。
その際、ストレートに『〇月いっぱいで退職させてほしい』と伝えましょう。
会社はなんとしてでも、あなたを辞めさせるものかと思い、色んなことを言ってきます。
また辞める時と言った時に、ほとんどのケースで退職理由を聞かれます。
ここぞとばかりに、「上司への不満」「勤務時間が長すぎる」「給料が安い」などと、人の悪口や不満やネガティブなことを言いたい気持ちは分かりますが、トラブルの元なので辞めましょう。
退職理由は、嘘でもいいので人手不足でも受け入れてくれる理由を言うのが無難です。
具体例
- 体調を崩してしまいましてこれ以上働くことができなくなりました
- 新たにやりたいことが見つかった
- これまでに培った経験を活かし、新たな環境で可能性を広げたい
ただし体調不良に関しては、もしかしたら診断書を求められる可能性があるので注意が必要です。
また、親の介護、引っ越しなどばれる可能性があるものを避けるのが無難です。
2.退職日を交渉する
退職の意思を伝え、上司が「わかった」と納得したら次に退職日を伝えましょう。
『〇月いっぱいで退職させてほしい』ということを、明確に伝えることが大事です。
退職の申し出を伝える時期は、民法上は「2週間前」となっていますが、会社が新しい人材を募集することも考えて1~2ヶ月前までには、退職することを伝えましょう。
もし退職希望日を伝えていなかったら、「忙しいからまた改めて話そう」「この繁忙期が終わるまでは手伝ってほしい」などと濁され、退職できずズルズルと働き続けることにもなりかねません。
3.退職届を提出する
退職したいことを伝えたら「退職届」を提出します。
本来ならば退職届は、退職日が決まってから「退職願」を書いて、受理されたら「退職届」と進めていきますが、後で引き留めらないためにも、退職の申し出をした時に「退職届」を出しましょう。
退職理由については、「一身上の都合」で問題ありません。
出来れば、退職届は手書きで書きましょう。
退職届 フォーマット
退職届
私事、
一身上の都合により、来る平成○○年○月○日をもって退職させていたただきますことを、ご報告申し上げます。
令和○○年○月○日
寿司太郎 印
代表取締役○○殿
退職届を書いたら、白色の封筒に入れて封をします。
封筒の表面には退職届と書き、封筒の裏面にはあなたの名前を書いたら完成です。
4.退職の準備をしながら最終出勤日まで働く
退職願を提出したら、あとは最後の出勤日まで精いっぱい働くだけです。
また退職にあたって、業務の引継ぎをはじめ、私物の整理、また寮に住んでいる人は引っ越しの準備なども行っていきます。
退職日までの勤務は、あなたに対して風当りが強くなるかもしれません。
- こんなに大変なのに辞めるなんて信じられない
- 人が足りないのに辞めるなんて身勝手すぎ
- どれだけ迷惑をかけるか分かっているの
また職場の雰囲気も悪くなることも考えられます。
もし、退職の手続きの流れを読んでみて、退職のことを上司に言いずらい、今すぐ退職したいという場合は、『退職代行サービス』を使うこともできます。
仕事を辞めたら生きていけないと我慢して続ける必要はありません
仕事を辞めたら生きていけないと思っていて我慢している人は、国のサポートを受けることで安心して辞めることができます。
住まいの心配 →ハローワークで支援を受ける、「住居確保支援金」をもらう
生活費の心配 →失業手当をしながらアルバイトをする、国からお金を借りる
転職先の心配 →転職エージェントを使って転職活動をする
我慢してもあなたの体が壊れるだけなので、心の叫びを受け入れてあげて辞めて楽になりましょう。
またハローワークに行って失業保険の期間中に、転職先をしっかり決めることで再就職手当ももらえることができますので、転職エージェントを利用して確実に転職先を決めましょう。