この記事では、新しい職場に入ったけど辞めたいと苦しんでいる40代の人に向けて、すぐに退職するリスク、転職を成功させるコツについてお伝えします。
新しい職場に入ったものの、聞いていた仕事と違う、職場の雰囲気が直観で合わないと感じてしまう、など年齢に関係なくよくあります。
結論から言うと、入社してすぐ退職できますが、リスクが大きいので、まずは1日でもいいので辞めたい理由を整理してから、行動に移すことを強くおすすめします。
この記事を読めば、短期離職のリスクと、退職する方法、転職を成功させるコツが分かります。
なお、あなた自身がすでにもう辞める決心しているという場合は、退職方法の箇所へジャンプしてその部分から読んでくださいね。
Contents
即日退職はできませんが、2週間後に辞めることはできます
民法では期間の定めのない雇用契約については、解約の申し入れ後、2週間(ただし、月給制の場合は、当該賃金計算期間の前半に申し入れて下さい。)で終了することとなっており、会社の同意がなければ退職できないというものではありません。(民法第627条)
引用:厚生労働省 大阪労働局
民法第627条では、入社して1か月であろうと、会社に退職申請をすれば2週間後には退職することができます。
試用期間中であっても、退職に関しては正社員と同じで、会社に退職申請をすれば2週間後には退職することができます。
ただし、就業規則に「退職の申し出の期間」が書かれている場合は、その申し入れ期間に退職手続きをすることが必要になりますので、入社時にもらった就業規則を確認してみてください。
注意したい点は、試用期間中にすぐ辞めたいと思っても、労働契約が成立しているので即日辞めることはできません。
ただ、会社と話しをして合意が取れたら、例外的に即日退職できることもあります。
退職を伝える前に、短期退職のリスクを考えて一度冷静に考えましょう
転職サイト『duda』によると、転職後51%の人が転職初日から1週間で不安を感じているというデータがありました。
ですので、入社して1か月で辞めたいというあなたの気持ちは全然おかしくありません。
しかし、短期退職をすると「転職活動で不利になる」というリスクがあります。
その理由は、採用担当者に「もし入社しても短期離職を繰り返すのでは」と思われるからです。
たとえば、どんなに短期離職の理由にちゃんとしていても、年齢やスキルがほぼ同じで、1社で働いた経験が長い人が同時に応募してくれば、その人を採用するというケースが多いのが現実です。
辞めると会社に伝える前に1日だけでもいいので一度冷静に考えてみましょう。
会社に辞めると伝える前に考えてみるべき4つのこと
- 今の会社に入社した理由
- 辞めたい理由
- 転職する目的
- この先明確にやりたいことがあるかどうか
会社に辞めると伝える前に、自分の考えや思いを紙に書いて気持ちを整理してみましょう。
40代なので、まだまだこの先長いので、スキルアップも遅くはありませんし、何かに挑戦すること自体もおかしなことでありません。
整理することで、もう少し今の職場で頑張れるか、もしくは今の職場で働いていても意味がないということが明確になってきます。
転職を決めたとしても、しっかりとした転職理由を持つことで、面接官が「会って詳しく話を聞いてみたい」と思ってもらえる可能性が高くなります。
今の会社を辞めるべき3つの職場状況
自分の気持ちを整理した上で、続けるか続けないか決めた方がいいということをお伝えしましたが、自分の気持ちだけでは解決できない問題もあるかもしれません。
たとえ入社してすぐでも、我慢をせず辞めた方がいい状況を解説していきますね。
1.毎日サービス残業、朝から晩までの勤務が続く場合
毎日のように、朝から閉店後までの勤務が続いているのに、フォローもない、改善もしてくれないという場合は、退職を考えた方がいいです。
もし、業務を軽減するために、人を増やしてくれたり、業務軽減のためのシステムを導入するつもりがなさそうであれば、今後ももっと業務が増えて、作業が増えるばかりなので、次の考えましょう。
また、休みの日に勉強会やミーティングと言って呼び出しがある場合も、会社は社員のことを思いのまま動いてくれる都合のいい存在として扱っている可能性が高いので、やはり退職を考えるべきです。
2.ハラスメントがある職場
パワハラやセクハラがある職場の場合は、続ける必要はありませんので退職しましょう。
もし、今は自分自身に被害がなくても、こういったハラスメントが横行している会社は、あなたが標的になるのも時間の問題です。
相談する部署や窓口が社内にあればいいのですが、ほとんどの料理屋は一般の企業と違って相談窓口がないので、自分の身を守るためにも、辞めることを強くおすすめします。
もし、誰かに相談したいけど相談する人がいないという場合は、会社がある場所の労働局または労働基準監督署に総合労働相談コーナーがあって、電話でも相談することができます。
3:全てが精神論で、会社全体が体育会系の会社
- 朝礼やミーティングがやたらと長い
- 精神論ばかりを押し付けられる
朝礼やミーティングでは、精神論や根拠のない感情や主観ばかりで、なかなか終わらない。
また社員は家族といって、売り上げが下がると家族全員で痛みを分かち合うと言って、勝手に給料を下げられるなど法律度外視の会社。
体調が悪ければ「気合が足りない」からと怒鳴られたり、根拠なく何でも精神論で進めようとする会社だったとすれば、もっとマネジメント能力のある会社に転職しましょう。
退職すると決めた場合、退職日までの流れを確認しておきましょう
退職を決めたら、まず会社に退職することを伝えることが必要になってきます。
冒頭にお伝えしましたが、最低でも退職の2週間前に伝えることが必要ですが、意思が決まったら早めに伝えましょう。
1.退職理由をしっかりと伝えられるように事前に準備する
上司にお店を辞める時と言った時に、ほとんどのケースで退職理由を聞かれます。
その時に「勤務時間が長すぎる」「給料が安い」などと不満やネガティブなことを言ってしまいがちですが、絶対にやめましょう。
もし不満を言った場合、「職場改善をする」「お給料を上げる」など甘い言葉を使って、なんとかして引き留めようとする可能性があります。
退職理由は、「やりたいことが見つかった」などポジティブな理由にして、具体的な理由を聞かれた場合も答えられるように、質問の想定まで準備しておきましょう。
具体例
- 親の介護が必要になった
- ITに興味があって、その仕事にチャレンジしてみたいので学校に通いたい など
上司も「その理由なら仕方がない、頑張って」と思わせることが大切です。
2.退職日を交渉する
退職の意思を伝え、上司が「わかった」と納得したら次に退職日を伝えましょう。
『〇月いっぱいで退職させてほしい』ということを、明確に伝えることが大事です。
3.退職願を提出する
退職する日が決まったら、大将または女将さんに「退職願」を提出します。
本来ならば退職願は、退職日が決まってから提出となりますが、上司に退職意思を伝えるときでも問題ないので、退職のことを伝える前にあらかじめ準備しておいて、状況を見ながら提出しましょう。
退職理由については、「一身上の都合」で問題ありません。
出来れば、退職願は手書きで書きましょう。
退職願 フォーマット
退職願
私事、
一身上の都合により、来る令和○○年○月○日をもって退職致したく、ここにお願い申し上げます。
令和○○年○月○日
山田太郎 印
○○ホールディングス 代表取締役○○殿
退職届を書いたら、白色の封筒に入れて封をします。
封筒の表面には退職願と書き、封筒の裏面にはあなたの名前を書いたら完成です。
4.余裕のある在職中のうちに、転職活動をはじめる
入社してすぐ退職した場合は、もし前職の失業手当資格がなくなっている場合は、退職後に失業手当をもらうことができません。
再就職は、生活のことを考えてもできるだけ早めにすることが大事です。
退職後に再就職活動をしてしまうと焦ったりして、妥協して転職先を決めてしまう可能性が高いので、在職中に転職活動を始めた方が、時間と気持ちの余裕があるので、納得できる職場を見つけることができますよ。
実際に在職しながら転職活動をする方法としては、4つあります。
転職方法
- 転職サイトや求人雑誌を利用する
- ハローワークを利用する
- 企業のホームページから直接応募する
- 転職エージェントを利用する
就職先を見つける方法としては4つありますが、転職活動をする人は、転職エージェントを利用している人が多いです。
というのも、退職までに効率的に自分の合った転職先を見つけるためには転職エージェントの力を借りた方が楽だからです。
実際に転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーがついてくれ転職の支援をしてくれます。
- 転職相談にのってくれる
- あなたに合った仕事を紹介してくれる
- 履歴書の添削や面接対策を指導してくれる
- 面接日程を調整してくれる
- 給与交渉などをしてくれる
もし、転職エージェントを利用しないとなると、これらを全部自分一人でやらなければいけないということになるので頭に入れておきましょう。
▼おすすめの転職エージェント▼
転職エージェント | 特徴 |
リクルートエージェント | 国内最大級の求人数とサポート体制 |
duda | 未経験でも他業種にチャレンジしやすい、転職サポート体制共に業界トップクラス |
転職エージェントを利用する時は、1つだけでなく複数の転職エージェントに登録するのをおすすめします。
リクルートエージェントとdudaに登録しておけば安心です。
転職する際に押さえておきたいポイント
- 条件を絞り込みすぎず、多くの会社に応募する
- 応募書類に「転職せざるを得ない理由」を書いておく
就職してすぐ辞めるとなると、短期離職ということでマイナスからのスタートとなってしまいます。
1~2社に応募しても書類審査も通過しないとなると、不安感でやる気もなくなります。
できるだけ多くの会社に応募し、感触を確かめながら進めていくようにしましょう。
書類審査、面接をパスするためにも、面接担当者にマイナスイメージを払拭してもらうことが大切になってきます。
- 今の会社に対しての不平不満、悪口は絶対に言わない
- 短期退職については、自分にも原因があって反省しているという謙虚な気持ちを伝える
- 新しい環境でチャレンジしたいというという前向きな目標や熱意を伝える
短期離職はどうしてもマイナスなので、まずは素直に反省していること伝えると採用担当者の印象が変わってきます。
反省の気持ちを伝えた上で、自分なりに努力をしたということを理解してもらい、最後は「これからどうしたいのか」「どんなチャレンジをしたいのか」目標や熱意を伝えていきましょう。
職場を変えてすぐ辞めたいと思ったら、一度考えて動くことで退職も転職も成功する
この記事では、新しい職場を辞めたくなったときにどうすべきか、退職から転職がうまくいく方法についてお伝えしました。
しかし、短期退職にはリスクがあることを知った上で、一度自分と向き合ってみましょう。
向き合った上で、別のことにチャレンジしたい、今の職場が耐えられないということであれば、在職中に転職エージェントを使って効率よく転職活動をするのがベストです。
おすすめの転職エージェントを改めてご紹介しますね。
転職エージェント | 特徴 |
リクルートエージェント | 国内最大級の求人数とサポート体制 |
duda | 未経験でも他業種にチャレンジしやすい、転職サポート体制共に業界トップクラス |
転職エージェントを利用する時は、1つだけでなく複数の転職エージェントに登録するのをおすすめします。
リクルートエージェントとdudaに登録しておけば安心です。